テキスト読み上げで自然に聞こえる台本の書き方
テキスト読み上げの音声を改善する一番の近道は、テキストを改善することです。耳で聴くための文章は目で読むための文章とは違い、いくつかの習慣を身につけるだけで、ほとんどの声がより自然に聞こえるようになります。
著者: Abdul Waheed公開日: 7 分で読めます
目ではなく耳のために書く
読み手は複雑な文をもう一度見返すことができますが、聞き手にはそれができません。紙の上では読みやすい文章も、声に出すとわかりにくくなることがあります。合成音声は人間のナレーターのように強調を加えられないため、なおさらです。一文ごとに一息で無理なく読み上げられるような文章を目指しましょう。
文は短く、わかりやすく
- 1文は10〜20語程度を目安にしましょう。途中で読点を挟んだ節が2つ以上必要になる文は、分けて書きましょう。
- 要点を先に書きましょう。「変更を保存するには[保存]を押してください」のほうが、「保存しないと失われてしまう変更を残しておくためには、[保存]を押してください」よりも聞き取りやすくなります。
- かっこやダッシュを重ねて使うのは避けましょう。補足は独立した文にしましょう。
- 段落を使いましょう。新しい段落は、声にとっても聞き手にとっても自然な区切りになります。
句読点でリズムをコントロールする
句読点は、声にどこで間を取り、文をどう組み立てるかを伝える主な手段です。読点(、)は短い区切り、句点(。)はそれより長い区切りになり、疑問符(?)を付けると通常は文末の調子が上がります。句読点の抜けは、文と文がつながって聞こえる最も一般的な原因です。
Open Text to Speech では、答えを明かす前や箇条書きの項目の間など、意図的に間を置きたい場所に [pause:short] や [pause:long] といったポーズタグを入れることもできます。
数字・日付・記号は読ませたいとおりに書く
音声は数字や記号の読み方を推測しますが、その推測は文脈によって変わります。読み方が重要な場合は、言葉で書きましょう。
| こう書く代わりに | こう書く | 理由 |
|---|---|---|
| 3/4 | 4分の3 | 日付や「さんスラッシュよん」と読まれる可能性があります。 |
| 10-15分 | 10分から15分 | ハイフンや省略は予想外の読み方をされることがあります。 |
| 1日 | ついたち | 「いちにち」と読ませたい場合とで書き分けが必要です。 |
| #1 | 第1位 | 記号は読み飛ばされたり、そのまま記号名で読まれたりすることがあります。 |
| 例: | たとえば | 記号付きの略記は、意図しない区切り方で読まれることがよくあります。 |
人名・略語・読み間違えやすい言葉への対処
- 略語・頭字語。 1文字ずつ読ませたい場合は、スペースやピリオドを入れましょう(「U N」や「U.N.」)。NASA のように一語として読ませたい場合は、一語のままにしておきましょう。
- 珍しい名前。 画面上では不自然に見えても、聞き手に正しく伝わるよう発音どおりに(ひらがなやカタカナで)書きましょう。自分で決めた表記を短いリストにまとめておき、毎回同じ表記を使いましょう。
- 同形異音語。 「今日(きょう/こんにち)」「上手(じょうず/うわて)」「生物(せいぶつ/なまもの)」「市場(いちば/しじょう)」のように、意味によって読み方が変わる言葉があります。声が間違った読み方を選んだ場合は、ひらがなで書く(「なまもの」)、言い換えるなどして、読み方がひとつに決まるようにしましょう。
- 外国語。 ある言語向けの音声は、別の言語のフレーズを読み間違えることがあります。より簡単な同義語に置き換えるか、短い説明を添えることを検討しましょう。
長い台本はセクションに分ける
スタジオでは、1回のリクエストに最大2,000文字まで入力できます(英語ならおよそ300語)。長い台本は、段落や場面の切り替わりなど自然な区切りで分け、文の途中では決して区切らないようにしましょう。また、すべてのパートで同じ声と設定を使うと、つなぎ目がなめらかになります。
生成前のクイックチェックリスト
- 一度、自分で台本を声に出して読んでみましょう。自分がつかえる箇所では、声もつかえます。
- すべての数字、日付、記号、略語を確認しましょう。
- 人名や略語を確認し、決めておいた読みやすい表記を使いましょう。
- すべての文が句読点で終わっているか確認しましょう。
- まず短いテスト用の一節を生成してから、台本全体を生成しましょう。
よくある質問
声が文と文をつなげて読んでしまうのはなぜですか?
たいていは、句読点が抜けているか、文がとても長いことが原因です。句点を加え、長い文を分け、はっきり区切りたいところにはポーズタグを使いましょう。
読み間違えられた名前はどうすれば直せますか?
発音どおりに書いてテストし、正しく読まれるまで表記を調整しましょう。そのあとは、どこでも同じ表記を使いましょう。
1回のリクエストにどのくらいの量が入りますか?
1回のリクエストにつき最大2,000文字で、英語ならおよそ300語に相当します。それより長い台本は、段落の区切りで分けましょう。
絵文字や特殊文字を使ってもよいですか?
おすすめしません。読み飛ばされるか、予想外の読み方をされてしまいます。声に送るテキストからは削除しましょう。